京都府京都市は山科から来られた25歳の男性です。
男前です。さわやかでハキハキして印象の良い人です。
パッと見も、いたって元気そうでした。
まず問診票に記入していただきました。
大きな字で見やすくて元気なのが伝わるようなアピールの強い字です。
悩み相談の趣旨は「自分の虚言癖」でした。
「どういう?」
あの~、えっと。えーっとですね。嘘を、すぐに、ついてしまうんです・・・。
「ふむ。それは、うーんと。せっかく来てもらったので、どちらも腹を割って思い切って本音で話しましょう。」
はい。お願いします。
「どんどん核心をついていっていいですか?もちろん責めるようなことはしませんけど。」
は、はい。
「まず、特定の誰かに対して格好をつけてしまう、または特定の種類の人たちに対して、というか相手のパターンはありますか?」
え、特定の種類の・・・人たち?
「はい。特定の誰かというのは個人を指しますね。例えば彼女であったり、母親であったりという誰か一人。」
あ、はい。
「それとは別で、特定の種類の人たちというのは、複数ではあるけど、グループに分けることができるかどうか、です。例えば会社の人たち、家族みんな、友達に対して、とか。」
あ、なるほど、はい。そういうことで言うと・・・あるような、ないような。
「ふむふむ。じゃあ反対に、無差別に誰にでもカッコつけてしまうという感覚はありますか?」
そっちの方が強い気がします。
「はい。そんな感じですね。その上で、グループによって見栄の張り方が違うというか、良く思われたいポイントが相手によって違う感じですかね。」
あ、そうだと思います。え、なんでわかるんですか?
「なんで、と言われても・・・直感的なものもあるんですけど、顔・声・字と第一印象かな?」
えー!?
「まぁ、最初にちょっと見栄っ張りな感じの顔付きにちょっとだけ見えたような気がしたんです。顔付きというか口かな?」
え、口ですか!?
「はい。口にちょっと現れてるような・・・。」
え、喋ってるときの動きですか?
「いえ、逆です。喋ってるとき以外の口の形ですね。喋り終わった直後の「フフン」的な、というか。一瞬ね。」
え、そんな顔してました!?
「まぁ、偉そうとか生意気とかってほどじゃないけど、自信家なんだろうなぁと。でもほとんど直感ですけどね。よく当たるんです。あとは末っ子だろうなぁとか。」
えっ!末っ子です!そ、そんなのまでわかるんですか!?
「なんか、表情と話し方でなんとなくですけど。」
へぇ~。え、先生って占いとか超能力でしたっけ?(笑)
「いやいや、そういうんじゃないですけど(笑)あくまで、なんとなくです。外れる時もあります。で、話を戻して・・・。」
あ、はい。いや、たしかに生意気ってよく言われて年上の人には注意されるし、年下からは尊敬されないんです。
「そうなんですか?」
なんか、ズバズバと物事を言い過ぎるんですよね。それに自殺させそうなぐらいキツい言い方をしてしまう時があって。
「ほう。それは怖い。キレてるような自覚はあるんですか?」
いえ、いたって真顔で、冷静に、淡々とクールに指摘してるつもりなんです。
「へぇ~。怒鳴る?」
うーん。大声ってことはないですけど、感情的になって会話のボリューム以上にはなってる気がします。うん、なってます。追い詰めるような表情とちょっと早口な感じを大きめな声で言って責めまくってると思います。
「それは怖い(笑)アカンねぇ。」
でも、最近さすがに(あ~、今ダメだぁ。こういうのがダメなんだぁ。今また嫌われたー)って、話してる最中にわかるようになってきてるんです。
「あぁ。言いながら。」
はい。言いながら言い過ぎてると感じてて、でも言ってて、言い終わった後に自己嫌悪です。
「そこまでの自覚があるなら、やはりしっかり嫌われてしまう?」
はい。それはもう見事に。
「えっと。虚言癖とちょっと話が変わってきてますけど、自分では虚言癖と説教グセ?繋がってると思いますか?」
どうなんでしょうか。でも、虚言癖は子供の頃からで、言い方がキツいのは割と最近の自覚なんですけど。
「うーん。私が思うには繋がってるんじゃないかなぁと思います。もちろん、もっと聴いてからじゃないと今は何も断定できませんけど。」
はい。
「虚言癖も言葉がキツいのも、見栄から来てますよね。で、見栄を張るには2種類あるんです。」
2種類・・・
「はい。簡単に言うと、1つは【低く見られたくない見栄】ですね。もう1つは【高く見られたい見栄】ですね。」
はい・・・。
「んーとね。虚言癖は、カッコ悪いのを嫌がって出来ないことを出来ると言ったり、知らないことを知ってると言ったりして、低い評価されないためにごまかすような感じでカッコつける見栄の張り方です。」
はい。
「言い方がキツいのは、俺はこんな言い方してるけど、言うだけのことをしてる・知ってる・言うだけの価値がある人間だ・どうだ俺ってすごいだろう?というような、高い評価を強制させるような形の見栄ですね。」
あぁ、はい!
「納得なんですね。じゃあ、無意識にでも両方の癖がついてる感じなんでしょうね。」
両方あると思います。
「まぁ、潜在的にというか、深層心理ではどちらの見栄も、誰でも持ってるものなんですけど、まぁ加減ですよね。誰に、どれぐらい、どんな見栄を張るのか張らないのか。その調整ができればクリアですし、まずは理屈で「あ、それってアカンなー」と気付いて1つ1つ感覚を持つようにすることですね。」
たしかに、こうやって説明されるとすごく特徴?がわかりますし、自分で納得できます。
「はい。まずはここからですね。じゃあ、具体的にどんな時に、どんな相手に、どんなことを言ってしまう、まぁ嘘を言ってしまうのか、キツく詰めてしまうのか、それを思い出せる順に教えてください。いくつか聴いていきます。」
は、はい。えーっと・・・
という形で今回の話は進めています。
簡単ではありませんが、本人が腹を決めてカッコ悪いのを覚悟してちゃんと話をしに来てくれていますから、全力で親身に、味方になって改善していけるよう尽くしていきます。
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